「宝島社の女性向けファッション誌は、○○で女の子たちの心をつかんだ。さて、○○とは?」
宝島社の女性向けファッション誌、と聞いてもピンとこないかもしれません。
奇麗なお姉さんが購入していそうな『InRed(インレッド)』『sweet(スウィート)』『リンネル』などの雑誌です。
発行社からの部数報告を公査?発表している、一般社団法人 日本ABC協会より発表された2013年下半期の雑誌販売部数では、
株式会社宝島社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:蓮見清一)が発行する『InRed(インレッド)』がファッション雑誌販売部数1位となりました。
さて、○○の答えをご存知でしょうか。
答えは「付録」です。
今年はもう見慣れた光景となりましたが、本屋のファション紙コーナーでは、付録のサンプルがならんでいる
場面に遭遇します。
私も、可愛いポーチの付録を目的に雑誌を購入したことがあります。
ポーチやバッグなどをはじめ、魅力的な付録をつけることで、
コンビニコスメやカフェラテなどの嗜好品をも相手に、
普段雑誌を読まない女性にまで雑誌を購入してもらうことに成功しました。
これは、マーケティングリサーチの観点からみると、
相手に目を凝らし(観察)、耳をすまし(傾聴)、気持ちを理解する(洞察)ことを忠実に行った結果といえるでしょう。
「市場シェアをとっていくより、私情シェアをつかむこと」(伊藤忠ファッションシステムの川島蓉子『ブランドのデザイン』より)とも表現されています。
周りを見渡すと、同様の事例として思い浮かぶものがあるかもしれません。
自社の製品のライバルが、観察?傾聴?洞察を行った結果、同業者の製品でないことがあるかもしれません。
弊社でも、そのような事を考えながら、日々マーケティングの勉強をしています。
——参考—-
一般社団法人 日本ABC協会
http://www.jabc.or.jp/
宝島社WEB
http://tkj.jp/
ニュース:宝島社がトップシェア「2013年上半期雑誌販売部数」にみる、ファッションのシビアな現実