突然ですが、
あなたの「今まで食べてきたなかでベスト・オブ・ベスト」に美味しかったものはなんですか?
人それぞれ、色んな食べ物が出てくると思います。
「明日地球が滅亡するとしたら、最後に何を食べる?」
なんていうノストラダムスちっくな問いが流行った時期もありましたが、
これもまた、答えは人それぞれ。
そんな「美味しい」あるあるに真っ向から挑んだ記録が、この本です。
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日本の地方をテーマに、本や雑誌を作る会社「Re:S(りす)」。
「あたらしいふつう」を提案するその斬新な視点がファンをとらえる雑誌ですが、上の本には
「旅をしながら、取材して、本(雑誌)を作る」その試行錯誤の軌跡が描かれているのです。
あるとき、著者の藤本智士さんをはじめとするRe:S編集部は、
その特集を「日本の美味いもん」にしようと決めました。
わくわく、胸躍る編集部の前に立ちはだかったのは、
創刊20周年の有名雑誌が豊富なデーターベースの中からお送りする、「美味しいもの」特集でした。
「ぶっちゃけRe:Sが『dancyu』に敵いますか?」と。二人は声をそろえて、
「敵わへん敵わへん(笑)」って、笑い事じゃないんですけど……。
なんてやり取りもあったのだそう。
データーベースの量や、実績として積み上げてきた創刊年数で、差を感じたとき、
彼らは「美味い」ってそもそも何かな、というところを掘り下げ始めたのでした。
最初に書いたように、「美味い」は人それぞれ。シチュエーションによって、求めるものも違います。
それに、「あそこのアレ、本当に美味しい!日本一!絶品だから!」なんて友達に勧められて行っても、
「ま、まあ、美味しいけど……」となっちゃう、「ハードルあげちゃった系」の残念エピソードもあるあるだったり。
なので、Re:S編集部の方々がたどり着いたのは、「美味しいものとの出会い方」。
これを中心に、試行錯誤しながら、「美味しいものに出会う旅」を重ねていくのです。
そして出来上がったのが、こちら。
ほんとうのニッポンに出会う旅の中では、
対談風のやり取りでリアルな「おばちゃん」との会話が楽しめたり、
女性スタッフ「さこり」さんの取材メモもクスリと笑える面白さ。
取材って、こんな風にするともっと楽しい!
地方を取材するって、こんな面白さがあるんだ!
という、本づくり、雑誌作りの裏側を垣間見ることもできます。
果たして彼らは、どんな風に「美味いもん」に出会い、それをどう切り取るのか。
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その詳しい軌跡が、こちらに書かれています。
他にも、「写真館」「物々交換」などをテーマにした雑誌作りの軌跡が読めて、どれもそれぞれにユニークです。
旅と地方をテーマにした雑誌の裏側、ちょっと覗いてみませんか。