移住1年でわかる想定外の困りごと。

 

移住前に、その地域がどんなところか、どんなルールがあるか、その他、田舎あるあるを調べることってありますよね。ご近所スタッフは全員が移住女子。移住10年と移住2年の4人がコアメンバーです。最近その4人で、「移住前には分からなかった想定外の困りごと」、「移住して数年経って初めて発生した困りごと」について話す機会がありました。

丹波は、海士町のキャッチコピー 『ないものはない』 ほど、無くはないけど、都会のような便利さや設備はありません。田舎だからって家賃も安くないし光熱費も高い。それでも、車さえあればどこでも行けるので、ほとんど不便や不満は感じないなぁというのが移住して数カ月での感想。

さらに話をしていて思ったことは、移住何年目よりも、季節や行事と想定外が深くかかわっているということ。日常的・定期的な地域ルールはある程度早い段階で共有できますが、たとえば、運動会や秋祭り(収穫祭)など、その時期が近づいて初めて知らされることがあるような……。だから季節が一巡すると、だいたいのことがわかるような気がします。

というわけで、ご近所移住女子が身をもって経験した・周りから聞いた、「え、そんなん想定外やわ!」なストーリー。【注意】必ずしもスタッフ本人の話ではありません。聞き書きストーリーもあります。

 

1、夜ですけど、仕事ちゃいますけど、会議ですか?

会議といえば仕事上の業務と思いきや、田舎では住んでいる地域の人々が集まって行う地域会議というものがあって、しかも仕事上がりで参加できるように夜に設定されている(注意:会議という名の飲み会ではありません)。PTA、自治会など地域の取り組みについて真面目に語りあう会議は、夜7時や8時ころから始まるのが田舎の常識。

 

2、野生動物との接触で車破損!

野山に隣接する道路では、夜間に野生動物が飛び出してくる危険が。鹿や猪などの大型動物は当たれば車が破損するほどの威力。なかには新車が破損して早々に修理に出したという不運に見舞われた人もいる。※人や車の少ない山沿いの道では、夜間は、ナイトサファリ状態になる。

 

3、まさかの、野菜が届きすぎて困る!

農家のご近所さんに野菜などの農産物をおすそ分けしてもらえてうれしいと思っていたのに、意外に調理するのが面倒で放置の果てに芽が出てしまう羽目に……。もしくは家族のキャパを越える量が届いて食べきれずに腐らせてしまうことで、小さな罪悪感にさいなまれる。

 

4、その逆、野菜なんてもらえない!

入社前の面接で、「田舎だからって家賃は案外高いんだよ。でもね、野菜とか米とかを周りからもらえるから、生活費はそんなに掛からないからね」と言われたが、野菜などをもらったことはほぼ無し。地域に暮らしてご近所さんとのお付き合いの中で生まれることなので、近所づきあいも・農家さんもいない都会と変わらないアパート暮らしには無縁のおはなし。

 

5、体育会系地区の、まさかの夜練。地域の運動会

田舎の定番の地域行事といえば運動会。地区別対抗の地域の運動会は、若手からお年寄りまでメイン出場者は大人。隣人同士の交流を深めて和気あいあいと楽しむことが目的の運動会のはずが、常勝の地区では、部活のごとく、夜間に照明をたいて地域の広場で夜な夜な、玉入れ、大縄跳び、綱引きなどの夜練習を繰り返している。会議や運動会の存在は想定内でも、夜練は想定外だったと思っている人もいるに違いない。

 

6、収穫の秋なのに、入山禁止!

秋の味覚のひとつ茸。丹波には松茸山と言われる松茸が生える可能性のある山が沢山ある。しかし、この時期の松茸山は入山禁止がほとんど。というのも、松茸山は入札されて競り落とした人だけが入山権利をもつプライベート松茸山になるから。自分の所有する山も入札されるので競り落とさない限り入山禁止なんだとか。山の入札という仕組みなど田舎ならではの山の仕来たりが存在する。※近年は松茸が生えることが減ったので、山の入札をしない地域も多いようです。

 

7、Door to Door 生活は、怠惰に直結!

車生活の丹波は、傘もコートもいらない、暑さも寒さもしんどさも皆無の完全「Door to Door」ライフ。便利な表面の反対側に、「車だから、誰にも会わないから(まあ、いっか)」 と怠惰な裏面をもっている。例えば靴。ヒールのサンダルだったのが、いつの頃からかビーチサンダルになる夏。車生活が、オシャレと基礎体力を奪うことを移住1年で身をもって体験するのであった。

 

関連記事

  1. 一面のカタクリ。

  2. 【ぜんざい食レポ】大連飯店「丹波CHINAぜんざい」が、美しくなれる気…

  3. ご近所クリエイティブセミナー開催Report

  4. そばんちを、もっと楽しむ!隠れ家的アートスペース「ぎゃらりーそばんち」…

  5. かわいすぎるお客様もお迎えした、ゆるカフェbyご近所の進化が止まらない…

  6. 【ぜんざい食レポ】CAFE HAKUHOさんのクリーム白玉ぜんざいに舌…

  7. 【島根研修レポート】共感は地域の魅力よりも価値観にあり

  8. ご近所は、丹波市の起業者を応援します!

PAGE TOP