地方創生の新しい動き 「移住者の受け入れ」から「地域の解放」に

 

地方創生の掛け声のもと、どの地域の自治体も人取り合戦のごとく移住者誘致に力を入れています。

丹波でも、たくさんの移住関連イベントを開催したり、大手イベントへ出展したりしています。それはそれで、大事な活動で意味のあることなんですが、時として、「ぜひ、うちの地域に移住してください」という言葉の奥で期待している想いが重くて躊躇してしまうことを感じます。既に丹波に移住している私でさえ、そんな重いこと言われたら萎えるわ…と思うこともしばしばです。

少し前まで、丹波市の移住関連HPは、『定住物語』 というタイトルでしたが、昨年から 『TURN WAVE』にリニューアル。その過程には、「定住って、ちょっと重くない?」という意見があったことは想像に難くありません。実際に丹波市はチャレンジするまちというスローガンを掲げていて、スキルアップや世界に羽ばたく舞台として丹波を活用してほしいという思いがあります。人生の転機(TURN WAVE ※そんな英語はないけどイメージ)を丹波で見つけてということです。

 

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「定住って、ちょっと重くない?」 という感覚はきっと正しくて、十数年前なら第二の人生としての移住定住だったので、『定住物語』 はしっくりきたけれど、今は人生の一時期を地方で生きてみるくらいの軽さです。それこそ、仕事で転職してステップアップしていくように、地域に移住してステップアップをめざすというように。だから、地域側も姿勢を変えないといけないように感じます。それが、「移住者の受入れ」 ではなくて、「地域の解放」 ではないかと。

そう思ったきっかけが、最近、『学びの場』というものがポツポツでき始めているのを知ったからです。ここで言う学びの場とは、地域など課題を抱えた場に入り、課題の解決や事業化を目的に活動する過程で、知識だけでなく智恵やネットワーク、意思決定力などを身に着けられる場のこと。いくつかの地方でそんな場ができ初め、都市部から人が集まってきています。

そんな動きを知って、これからは地域へ移住するのではなく地域へ学びに行くことが、都市から地方へ人が流れる動機になりそうな予感がしています。

地域側も、移住者受け入れではなく、地域を学びの場として開放するという視点からアプローチすることで、地域に関わるハードルが下がり、また、潜在的な移住希望者の関心も惹けるのではないかと。「住みたい人」にこだわらない、「学びたい、関わりたい、チャレンジしたい人」 に地域を開く、学びの場。この学びの場というニーズに気づいて、いち早く場を提供できる地域が、つぎの移住先進地域になるのではないかと感じています。

 

さて、丹波市では、『TAMBA地域づくり大学』という学びの場が7月からスタートしています。

 

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市民の参加を呼びかけて、丹波市民のなかで活躍する人口を増やすという主旨ですが、丹波市の地域づくりに関心のあるかたなら市外の方も歓迎という地域を開いた取り組みです。

 

 

 

 

 

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