ご近所では新聞2紙を定期購読しています。
ひとつは、丹波市発のマスメディアによる、丹波市民のための、丹波情報『丹波新聞』(1924年・大正13年創刊とゆう歴史ある新聞です)。もうひとつは日経MJ(マーケットジャーナル)。消費と流通、マーケティング情報に特化した業界紙で、百貨店、スーパー、コンビニエンスストア、専門店、ECストアなどの最新動向を伝えるものです。
月・水・金がMJ、木・日が丹波新聞のスケジュールで、丹波市内の話題と、日本経済の最新動向がほぼ毎日交互に届きます。どんな業界でも新聞はネタの宝庫で、その業界に携わる者にとって欠かせない情報源です。
丹波で活動し都会に情報やモノを届けるご近所にとって丹波新聞とMJはベストチョイスですが、丹波新聞のはちゃめちゃなローカルネタっぷりや、たま~に、ホンマにこれ流行ってんの?と目ガテンになるMJネタには、最新動向とは別次元で楽しんでます。
その目ガテンネタのひとつが、先週のMJのトレンド情報で、「ラブレターの代筆」というもの。
メール、ラインなどが主なコミュニケーションツールのスマホ時代だからこそ、あえて手書きのアナログ感が見直されているってことなんですが、手紙、しかもラブレターの代筆って……。このラブレターの代筆、手紙に認めて欲しいこと、伝えたい思い、2人の趣味やメモリアル情報を依頼者にヒアリングして、代筆者が思いのたけを代わりに書くらしいです。
彼氏から届いたラブレターが代筆だと打ち明けられた彼女のコメントは、「思いが込められた手紙をくれたってことが嬉しい」んだとか~~。ひえ~。そうなんですね。
その昔、平安時代の貴族たちは、文字の美しい・お歌の素晴らしい代筆者・代作者に依頼して、恋のお歌を懸想する姫君に贈って、贈られた相手もこんな素敵な代筆者・代作者を知っている彼ってカッコいいわぁ♪と、そこも含めて惚れるとかなんとか聞きましたが、そういう奥ゆかしい時代でも、感性でもなさそうだし、とても不思議。
ラブレター代筆は何だかしっくりきませんが、この記事で興味深い情報が2つありました。
ひとつは、好きな人にラブレターを書くコツを紹介する記事。実はこれ、マスメディアにリリースを書いて送るときのコツとおなじなんです。(私の個人的なですが)
リリース発信に置き換えると……
◆距離感:「取材してください」という直接的な表現はあまり使いません。「貴誌の読者の皆様にとって、きっと興味のある(役立つ)情報だと思います」と柔らかい表現にとどめる。
◆温度感:書いたら一度寝かせます。書いたその日には出さず、翌朝もう一度見直します。熱い想いを込めすぎてないか冷静になって今一度読み返します。一歩引いた客観的な視点も大切なので。
◆読後感:読む相手・編集担当者が「こんな内容が、こんなシーンが撮影・取材できるんだ」と具体的にイメージできる内容になっているか常に意識しながら書きます。
もうひとつの興味深い情報は、
手紙文化が熱いという関連情報として紹介されている、老舗文具メーカーの伊東屋さんが去年店舗を改装する際に売り場に手紙を書くスペースとポストを設置したという記事。販売スタイルが「モノ」から「コト」に変わってるんだなぁと感じました。手紙なんて家で書くものだったのが、手紙を書くことそのものをひとつの売りにしている事例ですね。発想の転換というか、何が「売り物」になるのかを考えるにあたっての参考になります。
最後に、とっておきの丹波新聞ローカルネタを。昨日4月17日の丹波新聞のトピックス。山南町のおぎのさんちのカタクリの花が見ごろを迎えたらしいです。(*´ω`*)