田舎からの情報発信には壁があります。
ご近所に来る前から、地方の情報発信にかかわってきましたが、
ずーーーーーっと変わらない壁。
それは、求められる情報が東京(もしくは大阪)中心であることです。
雑誌(全国誌)の場合、トレンドや最新SHOPは東京から広がることや、
ほとんどの場合において東京に編集部があるため、
取材範囲もおのずと都内中心になってしまうのは仕方のないことかもしれません。
それに比べて、いつも悔しい思いをするのが、新聞の壁。
全国各地に支局があり幅広い取材網を持っていることが、
かえって壁になってしまうことがあります。
たとえば、関西全域に発信するために、
大阪本社の記者の方にアポイントをとったり、リリースを送りたくてコンタクトをとると、
「だったら支局に送られたほうが良いですよ」と。
もちろん、記者の方からすると、掲載の可能性の高い支局を進めてくださっているのですが、
このフレーズ、もう何年も聞き続けて、聞くたびにしょんぼりしてしいます。
たしかに! おっしゃるとおり! 地域の情報は地域の支局がフォローする!
そうなのですが、
そうすると、地域の情報が地域外に広がらないんですよね~。
さすがに、丹波の情報を東京本社に持っていって、支局を進められたら、
「やっぱりそうですよね~ テヘッ」と、こっちも照れ笑い。
東京からじゃ、丹波は遠すぎる…。
しかしですね、
大阪本社に持って行って「丹波支局に」といわれると、
「大阪神戸からアクセス1時間強。十分来ていただける範囲ですわ、丹波って。」
「地域内だけじゃなく、京阪神の方にとっても魅力的な情報かもしれませんやん。」
「幅広い読者層を抱える新聞やんか!丹波に来たいと思う読者もおるかもしれんでっ!!」
って、訴えたくなります。
歯ぎしりする思いで、この壁を乗り越えるための工夫を凝らす日々です。
たとえば、イベント情報の場合であれば、
イベント開催をメイン情報にしてしまわず、イベントにかかわる主要メンバーの一人をクローズアップするとか。
生活情報面(くらし面)、文化面、夕刊のコーナーの切り口に合わせたストーリーに組み立てなおすとか。
地域面では収まらない魅力的な情報に仕立てあげることが、地域面からの脱却の一歩なのかもしれません。
そしてそのために欠かせないのが、やっぱりメディア研究。
さてと…。
今週も福知山の図書館まで新聞チェックしに行こう。
丹波には夕刊ないしな。(笑)
これも、違う意味での地方からの情報発信の壁なのですけれどね。