ワークショップ後の茶話会。

巻き込み型空き家活用。魅力的な空き家を活かす方法

こんにちは。久しぶりの更新のウェブデザイナー伊藤由起です。

現在、丹波市の移住・定住促進のためのサイト「TURN WAVE-丹波-」を担当しているのですが、

そのサイトの中で、移住希望者と空き家の持ち主さんをマッチングする空家バンク「住まいるバンク」にかかわっています。

 

みなさんは日本の空き家率ってどれぐらいだと思います?

実は年々増加し続け、平成25年調べで13.5%が空き家なんですって。

実に10件に1件以上が空き家!考えてみれば少子高齢化が進むにつれてどんどん増えていきますよね。

丹波市には、約7,250戸の空き家があるのだとか。

(平成25年丹波市調べ-資料:総務省統計局「各年住宅・土地統計調査結果」 )

 

ご近所のある丹波市でもこれだけある空き家を何とか活用できる手立てはないかと模索しているわけです。

でも、逆に言えば今使われていない魅力的な物件が沢山あるということ。それはもったいない。

 

丹波市の青垣町には空き家活用サークル(佐治倶楽部)があって、

先日(2016年2月8日)そこで行われた空き家活用のワークショップに行ってきました。

空き家活用サークル佐治倶楽部のワークショップの様子

ワークショップには近隣の住民の方を始め、空き家活用サークルのメンバーが参加

 

そこでは、「暮らしを楽しくさせる-アイディア貯金箱」と題して、今改修中の青垣町の「衣川邸」をどう活用するかについて話し合われました。

そこで面白かったのがアイディアを出す時のルール

  1. 実現可能かどうかは考えないでどんどんやりたいことをだす。
  2. 意見を言ったからといって、必ず実行の責任があるわけではない。
  3. 実現が難しいと思ってもネガティブな意見はご法度

こうすることで意見が出るわ、出るわ。

ワークショップでた意見の一部

ワークショップで出た意見の一部。あっという間に意見を書いた付箋がいっぱいに。

 

衣川邸というのは、地域の中でも大きな立派なお宅で部屋も沢山あり、お庭あり、土間もあり、

とても風情のある建物です。

衣川邸の改修風景

改修中の衣川邸。大工さんが作業中。

中も見学させてもらいました。奥行きのある立派なお宅。

中も見学させてもらいました。奥行きのある立派なお宅。

この衣川邸の見学後にワークショップをしたので
参加者のイメージはどんどん膨らみます。

皆が気楽に立ち寄れるリーズナブルに食事ができる場所に。

学校帰りの子供たちをあずかる学童保育に。

丹波布の織り手もこの日は参加していて、簡単にできる織物体験のワークショップしようとか、

クラシックのレコード流すと雰囲気会うんじゃない?とか

入り口は月替わりでアートスペースにして入った瞬間にインパクトあるようにしたいとか

ここで陶器市やってほしいのよねとか

地域のみんなの蔵に古道具眠ってない?それの展示スペースにとか、

実際にその道具を使っているところを子供たちに見せようとか。

この建物絵になるから撮影スタジオにしては?とか…あっという間の時間に100以上の意見が。

みんなで夢を膨らませながら話す時間はとても楽しいものでした。

 

 

そもそもこの衣川邸は地域の中で活用されるように、持ち主の方が場所を貸し出してくれています。

地域の中で活用される空き家の事例として国の補助金を受けて改修されています。

 

どうやったらそれがうまくいくか。

やはり、企画段階から住民のみんな、使う人たちを巻き込んで当事者意識を持ってもらうので近道。

このワークショップをしたことで、2016年3月20日の完成お披露目会には

こんなことやりたい!という具体的な意見もでて、これからの活用方法に一歩踏み出しています。

 

地域資源として空き家をシェアするスタイル。これからのどうなっていくのか楽しみです。

ワークショップ後の茶話会。

ワークショップ後の茶話会。和やかな雰囲気でした。

 

 

 

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