ご近所の事業の一つ、里山体験ツーリズム「丹波さんぽ」。
丹波市内の魅力を発掘して、体験プランにし、
ツーリズムとして販売する事業です。
体験プランとなるネタ探し・情報収集は、商品開発にも
営業トークにも欠かせない重要な業務のひとつです。
しかしながら、この情報収集、ときに過酷を極めます。(笑)
それがこの日の、三尾山・城攻め、山菜摘みです。
「城攻め」とは、山の頂上にある城(跡)に様々なルートからの侵入を試みて、
戦国当時の城攻め戦略を追体験するとゆう、ロマン溢れる遊びです(たぶん)。
ちなみに、写真に映る鎌は、武器ではありません。
山菜を採るとき、頭上の枝を引き下ろすのに使います。
自然と山々に囲まれた丹波の田舎暮らしとは言うものの、
基本、車生活ですから。
都会にいた時よりも歩きませんから。
徒歩5分のコンビニも車で行きかねませんから。
そんな生活を送る者にとって、この情報収集(身を挺しての実体験)は、
連日夜中までドンヨリと働くよりも、やってもやっても終わらない仕事に
暗澹たる気持ちになるよりも、無理を承知で条件の交渉に行くよりも、
苦しく、投げ出したくなる2時間30分でした。(笑)
しかし、この苦しさは私だけではないようで
山頂手前にひっそりとたたずむお地蔵さんがあり、
その名も、『やれやれ地蔵』なんだとか。
「やっとここまで登ってきたよ~」、という気持ちを現した名前と、
いたわりの微笑み。
いつもより長めに合掌しながら、ひそかに休息。ありがたい。
そして、ようやく山頂に到着。
山頂からのこの眺め。絶景かな、絶景かな~~。
記念撮影も、パチリ。
絶景を満喫してここで終わったかと思いきや、下山とはいかず、
このまま別ルートで三尾山城跡まで城攻め歩きが始まり、
やれやれ地蔵どころではなかった。。。
30分後、ようやく、城攻めミッションコンプリート。
城攻めを妄想バリバリで、各々追体験した後、
山菜を摘みながら下山~~。
ここでようやく、『やれやれ地蔵』の境地に。
足取り軽く、楽しい、山菜摘み。
山の恵みをほんの少し、おすそ分けいただく。
タカノツメ、
リョウブ、
カラスノエンドウ、
フジ、
ヒメジョオン、
湧き水!!
そして、オフィスに戻っての山菜天ぷら祭りの始まり~。
いやはや、体力勝負のネタ探し。
丹波さんぽ事業は、企画力だけでは進められない。
もし、丹波さんぽで人材募集をするなら、
『基礎体力って、どのくらいあります?』って質問を
間違いなくぶつけるな。
山菜摘みを終えてからというもの、
草花を見るたびに、
『あ、これ食べられるわ』 と、視点がちょっとだけ変わりました。
そして、
山菜摘みも、時に、体力勝負。
野生のフジと格闘中~。