小さく始めて大きく拡げる
「まちづくりメソッド」- 前編 –

 

こんにちは、ご近所編集部のはるかです^^

突然ですがみなさんは、「いいまち」はどんな「まち」だと思いますか?

この疑問は、私が丹波に移住をして活動するにあたっての重要な自分への問いかけです。
もちろん編集やデザインを通してなにかを作るにあたっても、丹波にどういう人が興味をもったら
「いいまち」「暮らしやすいまち」になるのだろう?という点は、常に意識していることです。

そんな中!今回はtocco.のプロデューサーである株式会社サルトコラボレティブ代表取締役兼、
株式会社ご近所取締役の加藤寛之さんがメンバーの一人であるAIA(Area Innovation Alliance)関西主催のイベント参加して参りました〜。せっかくですので自分へのまとめも兼ねてこちらに書きたいと思います。私の解釈も多かれ少なかれ入っていますし、ちょっとかたい目の記事になりますが、温かい目でお付き合いくださいませ^^

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このイベントでのスピーカーは、加藤さんをはじめ関西を中心に衰退傾向や問題を抱える中心市街地、
観光地で活動している「行動派まちづくりコンサルタント」の方達(※私が勝手につくった造語です)。
主に経済活動を切り口にまちの再生を考える、頭と口はもちろん足も動かす行動派な方達です。

そんな方たちが主催する今回のイベントのテーマは、「いいまちを守り育てる、シンプルなメソッド」。
どうやらこの、「シンプルなメソッド」がキーワードなようです!

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ではその「シンプルなメソッド」ですが!・・・を説明する前に、
多くの「今のまち」に当てはまる現状をまとめます。
まずは現状把握が、「いいまち」を考える第一歩です。


【1】 「まち」の現状を考える2つの要素

現状を説明する要素は下の2つの通り↓

①  あなたの「まち」の「生産年齢人口(お金を使う「現役世代」)」は?
②  あなたの「まち」の「商圏」は?

まず①を考える時に加味するべきは「生産年齢人口の減少」。
こちらは20年前からすでに起こっていることだそう。
そして今後も確実に続き、加速していきます。
ですがこの動きを知ってか知らずか、景気や人口のV字回復を見込んだ
「拡大型まち再生」に望をかけるまちが多いというのが現状です。

②を考える時に視野に入れておくべきことは、「商圏」という概念の崩壊。
崩壊が意味することは、「いつどこにいても商品の売買ができる」インターネットという存在によって、以前は個人の生活する場所の「立地」と「距離」で制限されていた「商圏」という概念がなくなったということです。これにより、「中心市街地」と「郊外」という関係性がなくなったため、単純に「中心市街地を魅力的にする」=「人が利用し、まちが潤う」という式が成り立たなくなってしまっているのです。


【2】 「まち」を再評価するリ・ブランディング

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さて、そんな「現状」を把握した上で考えるのは・・・
商店街を含んだ近隣エリアのもつ魅力・価値の「リ・ブランディング(再評価)」!
もちろんここで起こるのが「リ・ブランディング(再評価)」ってなに?という疑問。

「リ・ブランディング」とは、そのまま訳すと「再評価」「ブランド(価値)を改めて再考する」みたいな感じだと思います。なぜこの「リ・ブランディング」が必要かというと、「まちには寿命がある」という前提があるからです。


【3】「まち」のライフサイクル

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「まち」は商品と同じで、

「導入期:市場で顧客を獲得できないことが多い」
→「成長期:固い顧客を獲得し伸び始める」
→「成熟期:一旦ピークを迎え徐々に製品としての価値を減らす」
→「衰退期:下降線をたどっていく」

という流れを辿るのだとか。なんだかリアルで淋しいですね。切ない。

ですが、この一連の流れを「プロダクト・ライフサイクル」と呼び、
この流れを知ること自体がまず大切です。

この「プロダクト・ライフサイクル」を考えると、
「まちの価値は一回固定されたら永久に続く」という考えがなくなります。
つまり、「ちょっと成熟期に入ってきたなー」と思ってきたら、
まちの第二、第三、第四・・・の人生を考えないといけないことが分かります。
人生でいうところの「定年間際」、第二の人生のスタート!あたりですね。

さて、この「定年を意識しはじめた」あたりで導入されるのが「シンプルなメソッド」です!
このメソッドは、「まちのファンづくり」と言い換えても良いと思います。

では早速!「シンプルなメソッド」と行きたいとこですが、今回はここまで!すみません(笑)
勝手ですがちょっと長いので休憩をいれます〜

次回をお待ちくださいませ^^

 

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