日に日に暑さが増してきて、夏の呼び声を感じる今日この頃。新緑の青さがまぶしく、山歩きにも適した季節ですね。
ご近所スタッフも先週末、丹波市内のとある山へ。山に興味はあるけれど、自分たちだけで山に入るのはちょっと不安……。そんな私たちに救世主が!
NPO法人森の都研究所の宮川五十雄さんです。
この日のお目当ては…、後で書くとして、そこに至るまでの道々、たくさんの生物の鳴き声や姿に触れることができました。
このような湧水の絶えないところに住んでいるのがタゴガエル。
地中に住んでいるのでその姿を見ることは叶いませんでしたが、
「ゴッゴッゴッゴッゴッ」というような、特徴的な鳴き声が聞こえます。
(宮川さんいわく、『酔っぱらったおじいさんの笑い声のような鳴き声』だそうです)
これは、雄が雌を呼ぶための鳴き声で、「この中で雌の産卵場所を作っているぞー!」ということをアピールしているそうです。
そして、鳥。様々な鳥の鳴き声が聞こえました。
ウグイス、オオルリ、アカゲラ、ミソサザイ。
ミソサザイは、「三十三才」と書かれることもあるそうです。
「えっ、ミソサザエ?」ツネさんが言うと、アテの名前に聞こえます。
宮川さんが、「これはオオルリの声」「これはミソサザイ」と教えてくれるのですが……、聞きなれない耳にはどれも同じに聞こえてしまう~!ウグイスしかわからん~!
そんなことにちょっともどかしさを感じながらの道中です。
途中の大岩にて、ちょっとだけ一休み。
ちなみにこの岩、なかなかの絶壁です…
そしてついに、本日のお目当てであった…
こちら!
「ベニバナヤマシャクヤク」つまり芍薬です!
詳しく言うと「ケナシベニバナヤマシャクヤク」というのだそうです。
ちなみにこの種類の白い花をつける種類は、「シロバナベニバナヤマシャクヤク」というのだそう。
シロバナなんだかベニバナなんだか、ちょっとややこしい命名ですね。
でもかなりの傾斜。ずるずる滑り落ちそうになりながら必死にたどり着き、
こんな感じでナナメーになりながら撮影。体張ってます!
何度もずり落ちそうになりながら、植わっている木をつかみながら、必死に上までたどり着き、
ホッと一息。
詳しく知っている方に連れていただき、見ることができたシャクヤク。
誰に植えられたわけでもなく、誰に見てもらいたいと自ら思うわけでもなく、
ただそこにあり、けなげに咲いている姿、そして静かに仲間を増やしている姿は何ともいじらしく、
私たちの心をさわやかに和ませてくれました。