年間来場者50万人を超える足立美術館の底力

ウェブデザイナーの伊藤です。

近代日本画の巨匠、横山大観のコレクションで有名な足立美術館に行ってきました。

ここはまた、日本庭園ランキングで2003年~2015年まで13年連続で庭園日本一に選ばれている広大な日本庭園でも有名です。

広大な庭。写真にはおさまりきれません。動画で撮影した方がよかった。

ぐる~っと見渡す限りの広大な庭。写真にはおさまりきれません。この広いお庭を一体何人ぐらいで管理しているの??。

その面積5万坪!! 東京ドーム3.5個分。

しかも、隅々まで管理が行き届いている…。どこも乱れたところがない。

この日も庭資産が4~5人で作業しているところに遭遇。 砂利も壁を塗るようなコテでならしていく。

この日も庭資産が4~5人で作業しているところに遭遇。
砂利も壁を塗るようなコテでならしていく。

あまりの行き届きぶりに感動。

美術館内の窓から見る景色は一幅の絵画。 創設者の足立全康さんもそれを意図して作ったとか。

美術館内の窓から見る景色は一幅の絵画。

創設者の足立全康さんもそれを意図して作ったとか。

私は足立美術館がとてもきれいな庭であるとか、近代日本画の名画が充実しているとか聞いたことはあったのですが、昔からの大金持ちの人が趣味にあかせて作ったのだと思っていました。

美術館内の開設を読んでいくとこの足立全康さん、裸一貫からのたたき上げで商売を起こし、40歳を過ぎてから横山大観の絵をみて感動し絶対手に入れると心に誓って収集を始めたのだそうです。
この方はこの美術館の所在地出身で昭和45年、71歳の時、郷土への恩返しと島根県の文化発展の一助になればという思いで、財団法人足立美術館を創設しました。

館内を進むにつれてこの足立全康さんの足立美術館への気持ちに鬼気迫るものを感じました。

お庭自体が美しいのですが、横山大観のの絵画に描かれている滝を模して高さ15mの滝を作ったと解説に書かれてありました。
お庭を眺めてどこにその滝があるの?と見回すと、

瀧をつくる

イヤ、マジですか~~!!

もう、庭の範囲超えてるやん。向うの山の風景やん。借景ちゃうのん。作っちゃいますか~~~!!

いくらお金を持っていたとしてもここまでの行き届きぶりってできないことだと思います。

 

そんな全康さんも足立美術館を開館して10年後ほどは来場者数が少なくて悩んだ時があったそうです。

それをコツコツと近代日本画を収集しつづけ、憧れであった横山大観の絵画も150点以上にも及ぶ日本一のコレクションにして、近代陶芸の北大路魯山人や河井寛次郎のコレクションを収集して陶芸館も建設。

今も現代作家を育てるべく足立美術館賞を設けて日本画の発展に貢献しています。

 

この美術館、日本人だったら行っておくべき、素晴らしい美術館です。

 

次回はこの美術館内にある茶室、寿立庵について書きたいと思います。続く

 

 

 

 

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