【島根研修レポート】手仕事のシステム化が美しい 〜出西窯〜

ご近所研修旅行レポート第3弾。

他郷阿部家にたどり着く前に訪れた、島根県簸川郡にある窯元『出西窯』。

 

くらしを彩る器をモットーに、日常で使える各種定番商品、柳宗理ディレクションの器などを製作・販売

日常で使える各種定番商品、柳宗理ディレクションの器などを製作・販売

 

「窯元」ときくと、大量生産できない、高い技術の手仕事が生み出す、ぬくもりを感じる焼き物に出会えるというのが率直なイメージ。

 

出西窯でお買い物をし、窯見学を終えたときには、私の中の手仕事のイメージは塗り替えられていました。

出西窯は、昭和 22 年に丹波・益子・唐津などで修行を積んだ地元出身の5人の青年によって開かれた歴史の浅い窯元。

くらしを彩る器をモットーに、柳宗理ディレクションの器など、民藝の品を生産・販売しています。

 

まず、お買い物。

“ 単なる買いものツアーにあらず、マーケティングのシュミレーションです ” というミッションを意識しながら、

まっしろな心でお買い物を楽しみます。

 

京都の河井寛次郎記念館の構造を手本にしたという吹き抜けがあり、開放的な店内でした。

京都の河井寛次郎記念館の構造を手本にしたという吹き抜けがあり、開放的な店内でした。

 

実用品を選びながら感じた、出西窯のうつくしさがこちら。

 

◇ 出西窯のうつくしさ ◇

・くらしを彩る器   : 安価なので、日常に用いるイメージで選ぶ事が出来た。
・原料は全て島根県産 : こだわりを感じた。
・柳宗理ディレクションの器デザインを守るこころ :出西窯らしさを感じるポイント
・新しいデザインへの取り組み :新デザインの皿は最も目をひくディスプレイで並べられていた。ひとつ購入。

 
– 戦利品は、「冬に大活躍^^スープ用の器セット」-

レンゲ置きのような器をプラスできるのも、安価な民藝品だから。色は茶系で統一。

レンゲ置きのような器をプラスできるのも、安価な民藝品だから。色は茶系で統一。

 

お買い物をした後は工房見学。

出西窯の生産形態が大量生産の時代に合わせたものとなっていることに気づきました。

 

-工房見学 –

工房では、活気あふれる陶工さんたちのかけ声が飛び交っていました。 手をとめてお話も聞くことが出来ました。

工房では、活気あふれる陶工さんたちのかけ声が飛び交っていました。手をとめてくださり、お話も聞くことが出来ました。

 

– 登り窯 –

登り窯も見学。窯焚きを待つ陶器たちが広い窯にぎっしりと。大きいお祭りのときには、一度に数千を仕上げるそう。

登り窯も見学。窯焚きを待つ陶器たちが広い窯にぎっしりと。
平たい皿は、立てて並べられていました。

 

11 月下旬には 3 日間、「登り窯・炎の祭り」という大きいお祭りがあり、
これから一気に数千もの陶器を仕上げていくと教えてくれました。

 

◆ 出西窯の生産形態 ◆

・手の延長の小機器は利用
・素焼き本焼きの行程で、登り窯での一工夫。平皿は立てて焼くことで総数 1,000 を超える器も一度に焼くことが可能に。
・窯元ひとつ、窯主なしの集合作業場。
十名以上の陶工たちが所属し、土捏ね・轆轤回し・焼きなどの工程一つ一つが共同作業となっています。
柳宗理の精神を受け継いだ陶工達は、進行具合などの声かけを活発に行い、活気にあふれています。
・腕を磨いて数多く、安価に

– 出西窯のモットー「実用の陶」(出西窯webより)-

1. 健康なあたたかい暮らしの器作りの願い
郷土の土や釉の原料を大切にする仕事。
手仕事。手の延長の小機器は利用しつつ。
実用の陶。腕を磨いて数多く、安価に。

2. それぞれを生かし合う温かい集団の願い
無自性(おかげさま)の生活、自戒不裁他。

– ~くらしを彩る器たち~ 出西窯 –
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その帰りの車中。贅沢にも社長に運転をお任せしている状態で、
ただいま育て中の新事業・かけはし事業 第一弾商品『カメレオン』のブレスト・打ち合わせをたっぷりと行い、実用的で創造的な商品・カメレオンを広めていくため動き出しました。
帰ってきて早々、ご近所メンバー一丸となって作り上げたWEBページがこちら

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実験的に、催事でのレンタルも挑戦中。
丹波市内で、そして市外で、『カメレオン』が活用されるチャンスを日々狙って行きたいと思います^^

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