地域の自治会 ~春日町古河地区~

ご近所1期メンバー湯山です。

卒業とかOBとかフェローとかパートナーとか言われたり
メンバーから外されたり入れられたり、いろいろですが、まぁとりあえずご近所所属ということにさせてもらってます。

さて、私が丹波に移住してきて1年半が経ちました。

なぜか、見ず知らずの土地で、しかもほとんど来たこともなかった関西で、暮らすことになったわけですが、本当に貴重な体験ばかりさせてもらってます。

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丹波

 

住んでみて初めてわかることがたくさんあります。

今回はその中でも、日々の暮らしに直結する地域の自治会に入れてもらったので
丹波市春日町古河地区のことについて書きたいと思います。

 

静岡の実家でもよく親が組内の集まりとか奉仕作業に行ってたりしたのは覚えています。

でも家庭を持つわけでもなくプラプラしてる私は自分にはまるで関係がないことだと

自治会というものを特に意識したこともありませんでした。

 

そんな私が丹波で最初に暮らすことになったのは古河地区で誰も住まなくなった昔ながらの家。

フルハウスと名付け、そこから地域に溶け込んだ暮らしが始まりました。

これがフルハウス

これがフルハウス

古河は約60戸が暮らす集落です。

農家さんが多く、専業でされている方もいますが、大部分は兼業でされています。

6つの組に分かれており、フルハウスは5組に所属します。
(私はこの5組の皆さんのおかげで古河地区に馴染めたと思っているので、また5組の面々についてもそのうち紹介するような内容が書けたらなと思っています。)

丹波に来たのが11月の半ばでしたので、最初の地域の行事は12月の日役でした。
このヒヤクという言葉、私は聞いたことがなかったのですが、丹波ではどこでも通じる言葉です。
日役では草刈りをしたり、お墓の掃除をしたりします。

12月の日役はドブさらい。
これをしないと側溝に泥が貯まって雨が降った時にえらいことになるのだそうです。
何をするのかよく知らずに手ぶらで行くと、「あの家(フルハウス)は納屋にクワがあるはずだから、持っておいでー。」とおじちゃん達が教えてくれました。
最初の頃は住んでる私たちよりも家のことをよく知ってて、あそこはこんな作業をするようにこういう作りになってるんだよ。なんて教えてもらったりしました。

その後消防訓練ということで、消防団の人達から、村の消火栓の開け方、ホースのつなぎ方、放水の仕方、声の掛け合い方を教えてもらい村の人達で実践。
日中家にいるのは女の人だから。ということで、お母さんたちが元気よく声をかけ合い、走り回ってました。

お母さんたち栓を開けます。

お母さんたち栓を開けます。

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お母さんたち放水

 

新年会では公民館でカラオケやビンゴをして、村の料理人が作ってくれた料理や前の日からみんなで準備したおでんで宴会しました。毎年新年の総会が行われ、2年に1度は文化祭といってカラオケやビンゴや宴会があるそうです。
今年の新年会は、村に医療関係の従事者が多いということで、村の看護師さんや医学療法士さんレントゲン技師による健康講座が行われました。

医学療法士さんによる腰痛予防体操

医学療法士さんによる腰痛予防体操

 

みんな真剣に聞いてます。

みんな真剣に聞いてます。

 

夏には自分達でやぐらを建てたり、出店を出したり、村の人がつくったスイカで子供たちがスイカ割りをするお盆祭り行われ

やぐらもステージも全部自分達で準備

やぐらもステージも全部自分達で準備

 

秋祭りにはこれまた自分達で昔つくったお神輿を1日中みんなで村中引いてまわったりしました。

秋祭り 宵宮

秋祭り 宵宮

 

手作りのお神輿は上に子供たちがのって太鼓を叩きみんなでかけ声します。

秋祭り 本宮 手作りのお神輿は上に子供たちがのって太鼓を叩きみんなでかけ声します。

 

1年半の間にも5組の中でも幾度かお葬式が行われました。
まだ来て間もないのですが、お世話になった方が亡くなられるとやっぱり淋しいものです。
出棺のときには近所の人達みんなで家から見送ります。
村のおじちゃん達は子供の頃からみんな近所で一緒に育ってきて、ここのお母さんにはよくしてもらったんやでーとかしんみりしながら教えてくれたりしました。

 

レクリエーションでグランドゴルフをしたり、バス旅行に行ったり
1~2ヶ月に1度の日役以外にも、しょっちゅう顔を合わせて、こうやって、村の中のコミュニティというものが形成されて行くんだなと実感しました。

なんか東京にいたときにコミュニティデザインとかソーシャルデザインとかってよく聞いたけど、そういう講義を受けるよりも住んで暮らした方がもっと知れることはあると思う。
受けたことないから勝手に言ってるだけだけど。

 

村の中にはいろいろな人がいます。
都会のように一時住む間だけの隣人の顔も知らないような暮らしではなく、何も言わなくても村全体でお互いのことをわかり合ってるようなそんな生活。
かと言って、全然閉鎖的な印象はありません。むしろ「こんな何もないところによく来たねー」なんて言って大歓迎してもらってると思います。

何もなくないから!すごく豊かな場所だから!!
野菜とかしょっちゅうもらっちゃうし、ご飯もしょっちゅうご馳走になっちゃうし、なによりも愛情が豊かでしょ?

特別な場所ではなく、どこにでもある村だと思う。
でも本当、心から自慢できる場所です。

こんな幻想的な景色の中で当たり前のようにグランドゴルフするし

こんな幻想的な景色の中で当たり前のようにグランドゴルフするし

 

今回全然、書ききれてないけど、
高齢化が進む中、村の農業をなんとかしようと有志の人達で動き出した「古河塾 三気の郷」とか
さっきも書いたけどお世話になってる人達とか、たくさん伝えたいことあるから、また古河ネタそのうち書きます。

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